一見きれいなフォーム。でも「もったいないクセ」が隠れていることがあります。

「フォームはきれいですね。」

初回レッスンでは、このように感じる方が少なくありません。

しかし、動画を細かく分析すると、タイムが伸びない原因や後半に失速する原因が見えてくることがあります。

今回のランナーさんも、全体的な姿勢は良く、大きなフォームの乱れはありませんでした。

ただ一つ、気になったのが振り出し期につま先が内側へ入ってしまう動きです。

立っている姿勢でも、やや内股気味のアライメントがみられ、この特徴がランニングフォームにも表れていました。

このようなフォームでは、脚がまっすぐ前へ振り出しにくくなり、接地の安定性や推進力にも影響します。

さらに、ランニング全体を見ると、上下動がやや大きいことも分かりました。

上下動が大きいということは、本来前へ進むために使いたいエネルギーが、上方向へ逃げてしまっている状態です。

イメージすると、フルマラソンを走りながら、何万回も軽いスクワットを繰り返しているようなものです。

1歩では小さなロスでも、42.195kmでは大きな疲労となり、後半の失速につながります。

そこで目指したいのがランニングエコノミーです。

ランニングエコノミーとは、「少ないエネルギーで効率よく走る能力」のこと。

同じスピードでも、無駄な上下動や横ブレが少ない人ほど、疲れにくく、後半までペースを維持しやすくなります。

そのためには、フォームだけを直せば良いわけではありません。

股関節周囲の筋力や体幹の安定性、足の運び方、接地の位置などを総合的に改善していくことが重要です。

また、練習内容も目的によって変える必要があります。

「とりあえずジョグをする」だけでは、効率よく力はつきません。

例えば、

・疲労を抜くためのジョグ
・持久力を高めるロング走
・心肺機能や脚筋力を高めるクロスカントリー走
・フォーム改善を目的としたドリル
・筋力と安定性を高めるピラティストレーニング

それぞれに役割があります。

水戸ランニング教室では、フォーム分析だけで終わることはありません。

現在の走力や目標、大会までの期間、生活スタイルなどを考慮し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの練習メニューを作成しています。

「自己流で走っているけれど伸び悩んでいる。」

「もっと楽に走れるフォームを身につけたい。」

そんな方は、一度ご自身のフォームを客観的に見直してみませんか?

フォームが少し変わるだけで、走りは驚くほど楽になることがあります。