ランニングの正しいフォームとは?
― 速さよりも「体にやさしい走り方」を身につけよう ―
「ランニングフォームはこうあるべき」
そんな情報を目にしたことがある方は多いと思います。
でも実は、万人共通の“完璧なフォーム”は存在しません。
大切なのは、速く見えるフォームではなく、
ケガをしにくく、長く続けられるフォームです。
私は理学療法士として、これまで多くのランナーの体を見てきました。
その経験から言えるのは、
正しいフォーム = 体の構造に無理がなく、自然に前へ進めるフォーム
ということです。

正しいランニングフォームの基本は「5つのポイント」
① 姿勢:背筋を伸ばすのではなく「積み上げる」
よくある間違いが
「胸を張って、背筋をピン!」とする姿勢。
これは一見よさそうですが、
腰や首に余計な力が入りやすくなります。
正解は、耳・肩・骨盤が縦に並ぶイメージ。
骨の上に体をそっと乗せる感覚です。
- 猫背になりすぎない
- 反り腰にならない
- 力は入れすぎない
これだけで、呼吸も脚運びも楽になります。
② 視線:足元ではなく「10〜15m先」
視線が下を向くと、
自然と背中が丸まり、ブレーキのかかる走りになります。
- 顎を引きすぎない
- 遠くをぼんやり見る
- 首・肩はリラックス
視線が上がるだけで、体は前に進みやすくなります。
③ 腕振り:頑張らない、振りすぎない
腕は「振る」というより
脚にリズムを伝える役割です。
- 肘は軽く曲げる
- 肩はすくめない
- 前後に自然に動かす
速く走ろうとして腕を強く振ると、
肩こりや首の疲れにつながります。
④ 着地:音が小さい=体にやさしい
正解は「かかと着地」「つま先着地」ではありません。
体の真下に、静かに足が落ちることが大切です。
- ドスンドスン音がしない
- 前に足を投げ出さない
- 接地は一瞬
着地音が小さくなると、
膝・腰への負担も自然と減ります。
⑤ ピッチとストライド:小さく、軽く
40〜60代のランナーに特に大切なのはここ。
- 大股で走らない
- 回転数(ピッチ)を意識
- テンポよく、軽く
無理に歩幅を広げると、
ハムストリングスや膝を痛めやすくなります。
フォームは「意識しすぎない」が正解
フォームを気にするあまり、
体がガチガチになる人はとても多いです。
実はフォームは、
- 姿勢
- 柔軟性
- 体幹の安定
これらが整うと、自然と良くなります。
「正しく走ろう」とするより、
「楽に走れるか?」を基準にしてください。
まとめ|正しいフォームは「続けられるフォーム」
✔ 速く見えるフォームでなくていい
✔ 疲れにくい・痛くならないが最優先
✔ 体にやさしい走り方が、結果的に長く走れる
ランニングは一生楽しめる運動です。
だからこそ、今の体に合ったフォームを大切にしましょう。



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