ウルトラマラソンという世界
〜不安よりも、その先にある景色のために〜
フルマラソンを走れるようになると、
どこかでこんな気持ちが芽生えてきます。
「もっと長く走ったら、どうなるんだろう?」
私にとって、それが
ウルトラマラソン(50km以上) への入り口でした。
正直に言えば、最初は不安の方が大きかったです。
距離、時間、体力、痛み、途中でやめたくなったらどうするか。
それでも挑戦してみて分かったことがあります。
ウルトラマラソンは、
速さを競う競技ではありません。
自分と向き合い続ける旅です。
ウルトラマラソンの魅力
ウルトラマラソンの一番の魅力は、
「頑張れる自分」を無理に作らなくていいことです。
- 歩いてもいい
- 立ち止まってもいい
- 食べてもいい
- 人と話してもいい
それでも前には進んでいます。
フルマラソンとは違い、
完走すること自体に価値がある世界です。
ただし、甘く見てはいけない
魅力的な反面、
ウルトラマラソンは準備なしでは危険です。
- 脱水
- 低血糖
- 足トラブル
- 胃腸トラブル
- メンタルの落ち込み
これらは、よくある失敗例です。
だからこそ、
事前の準備がすべて
と言ってもいいくらい大切です。
ウルトラマラソン前に準備するもの
① シューズ
- フルマラソンまで問題なく履けているもの
- 新品は避ける
- クッションがあり、足を守ってくれるもの
「速く走れる靴」より、
長時間履いても安心できる靴を選びます。
② ウェア・装備
- 擦れが起きにくいウェア
- 帽子・サングラス
- ワセリン(股・脇・指の間)
小さな不快感が、
後半で大きなストレスになります。
③ 補給食
ウルトラでは「食べられること」が武器です。
例:
- エナジージェル
- ようかん
- 塩タブレット
- バナナ
- おにぎり
普段の練習で試したものだけを使う。
これが鉄則です。
練習で一番大切なこと
ウルトラマラソンの練習で大事なのは、
スピードではありません。
✅ 長い時間、動き続ける経験
- ゆっくりでいい
- 途中で歩いてもいい
- 4〜6時間動く
この経験が、
当日の不安を大きく減らしてくれます。
おすすめ練習メニュー例
① ロング走
- 30〜40km
- ペースは会話できるくらい
- 補給を実際に試す
② 2日連続走
- 土:25km
- 日:20km
疲労した状態で走る感覚を体に覚えさせます。
③ LSD(超長距離走)
- ペースはかなりゆっくり
- 3〜5時間
「余裕を残してやめる」のがポイント。
体を守るために絶対に意識したいこと
無理に我慢しない
痛みを無視して進むと、
完走どころか、日常生活に影響が出ます。
- 痛みが強い
- フォームがおかしい
- フラつく
こんな時は、
歩く・休む・やめる選択も勇気です。
ペースは最初から落とす
気持ちが高ぶるスタート直後は、
一番判断を誤りやすいポイント。
「遅すぎるかな?」
と思うくらいが、ちょうどいいです。
ウルトラの後半で起こること
40km、50kmを超えたあたりから、
- 体は重い
- 足は痛い
- 何のために走っているか分からなくなる
そんな瞬間が、必ず訪れます。
でも、不思議なことに、
そこを越えた先で、
「ここまで来た自分、すごいな」
そう思える瞬間があります。
ウルトラマラソンは、
自信をもらいに行くレースだと、私は思っています。
最後に
ウルトラマラソンは、
誰にでも勧められるものではありません。
でも、
- 走ることが好き
- 長い時間、体を動かすのが好き
- 自分をもう一度信じてみたい
そんな気持ちがあるなら、
一度は挑戦する価値があります。
きちんと準備すれば、
ウルトラマラソンは怖いものではありません。
苦しくても、忘れられない体験になります。



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